【商品レビュー】パイロットフィッシュ

商品レビュー

パイロットフィッシュ (角川文庫) [ 大崎 善生 ]

価格:616円
(2020/6/7 12:13時点)
感想(11件)

人は、一度巡り合った人と二度と別れることはできない、19年ぶりにかかってきた恋人からの一本の電話。彼女との日々が記憶の底から浮かび上がる。

本屋をぶらり眺めていたら、「昔の恋人から突然の電話。あなたならどうしますか?」という帯コメントに心惹かれて手に取った。丁度主人公と同じ年代、後悔した過去も思い起こされ、現実的には電話など掛かってくるはずもないが、どんな物語なんだろうと興味を惹かれ購入した「パイロットフィッシュ」を紹介します。

(ネタばれ注意。)

総合評価 ・・・ ☆(星一つ)

この作品を読んだ正直な感想を書くと直接的すぎる下ネタ要素と突然すぎる話の展開、同じく突然すぎる人の死の要素と思い入れができない主人公の性格や行動にうんざりしました。何度途中で読むのを辞めようかと思った事か。レビューなどでは評価が高い人も多かったので最後に何かあるのか期待したが最後まで特別なことはなく。ということで酷評ばかりになってしまいましたが、主人公に思い入れが出来る人にとっては高評価なのかもしれません。

ストーリー ・・・ ☆(星1つ)

穏やかで何か足りない現実を過ごしている中、突然19年前に分かれた恋人から電話が掛かってくるところから物語がスタートする。導入部分としてはこの先の展開に期待できました。本の題名となっているパイロットフィッシュについての説明もなされており、恐らく話の〆として出てくるのだろうなと予想できます。

(この後はネタバレを含みます。)

喫茶店で元カノが彼氏を親友に寝取られたとして泣いていた。そこでいきなり話しかける主人公がまずしっくりこない。そしてその時に少し話しただけの主人公に対し、自宅を探して鍵が開いていたからと勝手に上がり込み、ずっと看病を続ける元恋人。そして超就職氷河期世代の2000年大卒の私が一番引っかかったのが、元恋人が適当に選んだ出版社に2冊本を読んでることを紹介しただけであっさり採用された事。おそらくこの本が発売された時から19年前を考えるとバブル世代なのかなと思うのですが、リアル感が全く感じられない描写でした。

そして懇意にしていた人(ナベさん)が何故か突然海外旅行に飛び立ち、そしてソ連に撃墜される(現実でいうと大韓航空機撃墜事件)無理やり現実の事件をねじ込み、人の死を入れ込む手法にはうんざりしました。が、さらにそこにイキナリ冒頭に書いた元カノの親友が登場してナベさんが死んだことが怖いと言って主人公と寝てしまう。そもそもこの元カノの親友とナベさんが懇意ということも突然だしすべてがイキナリすぎる。そしてこれを境に何故か元カノが一切連絡が取れなくなり破局。もう謎が謎を呼ぶ状態。

それから現在より少し過去の話になり、仕事関係で知り合った風俗嬢が突然何故か主人公の家まで来て暫く同居することになりペットを2匹も飼い始める。しかし同居しているにもかかわらず手は出さない主人公。がここで突然風俗嬢がいなくなり、代わりに風俗嬢の親友なる人物が手紙を届けに来る。(親友とはいってもコンビニで話して知り合った程度)手紙の内容はさておき、ただ届けに来た子の親友に対して手を出す主人公も意味不明であるし、その子も初めての相手が初対面という謎が謎を呼んで謎しかない状態。ちなみにこの人が今の恋人らしい。

最後、19年前の元カノと出会い(何故か子連れで登場)、旦那の不倫相手が冒頭の親友であること、突然連絡が取れなくなってゴメンね私が悪かったの的な発言、子供にパイロットフィッシュを買ってあげてサヨウナラと。

別れても死んでも記憶は残っていて常にその影響を受けながら人は生きてるんだと。これが言いたい事らしいが、すべての話が突然で且つその合間に常に下ネタを官能小説かという風に混ぜ合わせて来るのは私には合わなかったです。

読みやすさ ・・・ ☆☆☆(星3つ)

文庫本で全体で200ページちょっとしかないため、さっと読める一冊となっています。会話なども入っているため文学的な読みづらさがないことや、用語自体も難しいものは使っていません。ただ性表記が多いため、受け付けない人も多いのかなと思います。

価格 ・・・ ☆☆☆☆(星4つ)

発売自体がかなり昔の本であるため文庫化もされており気軽に買える価格になっています。私も本屋をふらっと訪れた際におすすめ本として展示されており、帯タイトルに惹かれたのと価格の安さで購入に至りました。

パイロットフィッシュ (角川文庫) [ 大崎 善生 ]

価格:616円
(2020/6/7 12:13時点)
感想(11件)

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