全国保証(7164)
私の保有株である住宅ローンを中心とする信用保証事業の全国保証です。今まで安定した成長を続けて来ており株主優待もある優良株でしたが、新型コロナの影響をにより住宅ローンへの影響が懸念されていました。
全国保証は住宅ローンの連帯保証を個人に代わって引き受けると言う事で、通常時はローン破産などあまりなく、しかも配当性向を徐々に上げて2023年までに配当性向を35%に引き上げると言う優良企業です。
そんな中、先日2月5日に21年3Qの決算が発表されましたので、全国保証の決算の解説とそれに合わせた私の投資スタンスを記載したいと思います。
21年3月期 第3四半期決算
早速ですが、2月5日に発表された21年3月期第3四半期決算ですが、第三四半期累計売上高285.13億円(前年同期比+7.3%)、営業利益213.53億円(前年同期比+10.2%)、経営利益219.03億円(前年同期比+7.9%)でした。
と言う事でこのコロナ禍でも安定して営業利益を伸ばしています。それにしても安定した営業利益率で3Qも驚異の76.66%!と言う事で何があってもしばらく問題なさそうです。
コロナで心配された住宅ローンの連帯保証による影響ですが、決算資料の補償責務残高に占める延滞割合はほぼ増えておらずこちらも問題が全くなさそうです。
3か月業績の推移から見てみる
四半期決算の推移を見てみると、既に最高益を狙っていく水準となっており、前年同期比で売上が+7.0%、営業利益が+11.8%となっており、増収増益となっています。
更に追い風になりそうなのが、リモートワークの増加に伴う賃貸から購入需要が増していると言う事。最近住宅情報を追いかけているのですが、コロナで家の売れ残りが増えるかと思いきや、良いところが広告に出るとすぐに売り切れ、それどころかそれまで売れ残っていたようなところでも売れていくような状況です。
本来はこの1月から3月に掛けては住宅の選択肢が増える時期なのですが、出れば売れるの繰り返しです。と言う事は、その分住宅ローンが組まれると言う事なので全国保証の売上が増えていくと言う事になります。
さらに売り上げが増えれば「2023年まで配当性向を35%になるように配当を増やしていく」という宣言がありますので、売上が伸びれば株主はウハウハですね!
通期の売上・営業利益予想
爆発的に伸びて行くことも考えられないですが去年より進捗率が良いため、会社の通期予想から少しプラスで落ち着くと思われます。経常利益で390億円程度で落ち着くと予想します。
そうなれば当然配当を上げることも予想できますので期待を持って待ちたいと思います。
株価予想
ここまで決算を見てきましたが、投資家のはしくれとして重要なのは株価になります。
チャートとしては新型コロナへの影響が住宅ローンへ出て来ると想定されていた4月4日に2719円を付けてから、一気に回復しており既にコロナ前の価格を超えて最高値付近に達しています。
今回の決算でも営業利益が+11.8%と高い水準となっており、これからも上昇して行くとは思います。ただし、直近では買われすぎの水準となっているため大きく上昇するかどうかは分かりません。
個人的には既に保有している株ですので当然キープしますが、1単元に届いていないため優待が貰える3月末辺りに40株追加で購入しようかなと思っています。
ちなみに優待は下記となっており、1年以上保有すると5000円になるので、安定した業績と合わせて考えると基本的に長期保有する株かなと思っています。
多少取得単価が下がっても仕方ない。
ホントは安く買いたいですが、みんな買いたい株ですし。