Adways(アドウェイズ)増益!でも空売りが減らない【2021年5月16日】

アドウェイズ
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アドウェイズ(2489)

私の保有株であるネット広告大手のアドウェイズです。

これまで何年にも渡り株価右肩下がりを続けていた中、一昨年博報堂との提携により右肩上がりとなりました。
そして大量の自社株買い発表と直後の自社株買い終了で大きなシコリを残しましたが、何とか踏ん張って75日移動平均線を割らずに右肩上がりを続けています。

そんなアドウェイズですが、大量の空売り機関から狙われ続けていることは先日書いた記事の通り。

野村が去ってまた一難。

今度はゴールドマンサックスが空売りを積み上げている状況です。
相変わらずヒドイ・・・。

出典 https://karauri.net/2489/

そんな中、5月13日に本決算発表がありましたので、その内容と私の投資スタンスを記載したいと思います。

21年3月期 本決算

早速ですが、5月13日に発表された21年3月期本決算ですが、売上高490.02億円(前年同期比+31.4%)、営業利益16.26億円(724.9%)、経営利益18.66億円(358.7%)でした。

と言う事ですべての数字で過去最高を塗り替えてきました。
素晴らしい!

ただこちらは、予想されていた通りですね。
既に第三四半期経営利益13億オーバー(進捗率93.2%)でしたので通期決算では上振れすることは必須だと考えていたと思います。

1点だけ気になっていたのは、会社予想が営業利益12.3億円だったので何かマイナスになるような要因を抱えているのでは?
なんて考えましたが、利益率も3%台で落ち込まなかったですし杞憂でしたね。

出典 アドウェイズ決算資料より

配当性向20%としているので配当はさらに増えて1株当たり8円42銭となりました。
こちらも株主にとっては大きいです。

1点心配はUNICORNの売上が下がってしまった事です。
これは最適化を図ったとありますが、内容が分からず不安な情報です。
次のQでも下がっていれば、不味いことになるかも!?

出典 アドウェイズ決算資料より

そしてその情報と合致するかのように博報堂との協業推移も頭打ち状態・・・。
もしそうであれば頭の痛い問題かもしれません。

3か月業績の推移から見てみる

四半期決算の推移を見てみると、前年同期比で売上が+53.3%、営業利益が2.8倍となっており、増収増益となっています。

昨年はまだ博報堂提携したばかりで売上増加途中でしたので昨年同期比はあまり意味がないかも知れません。織り込み済みなので。
しかし安定して利益率が3%台であることは素直に良かったです。

博報堂との連携がうまく行ってるのでしょうか。
大手のメーカもテレビCMからネット広告へシフトし始めていので、この利益率のまま売り上げが伸びてくれば、大きく成長していけるかもしれません。

通期の売上・営業利益予想

今期は新基準となるため21年12月期となり、9か月間の予想となります。

そのため分かりにくい業績予想となりますが、来期は営業利益が減ることを想定しているようです。
システム導入費用・事業拡大のための費用とのことですが、ホントにここまで減少するのであれば少し厳しいですね。

7.1億円をかけて行くと言う事ですので、どのような配分で、どのような事業分野に掛けるのかが注目されます。

特に、人に多くの費用を割り当てる場合は固定費としてずっと乗って来ることになりますので。
折角の営業利益率3%で安定し始めているのに。

サーバの増強であれば現行サーバは止めずに仮サーバで試験運用して統合するはずでUNICORNの売上低下に直結しないですが、「最適化」といったキーワードがシステムを大幅変更しなければ対応できない何か、であるならば大変なことになります。

UNICORN関係へ費用をかけて発展して行くなら期待できそうなんですけど、新事業を立ち上げるとかになると一気に暗雲が・・・。

株価予想

ここまで決算を見てきましたが、投資家のはしくれとして重要なのは株価になります。

チャートとしてはコロナショックで広告業界へのダメージがささやかれた4月10日に最安値198円を付けてからは業績回復、東証上場とプラス要素を踏まえて右肩上がりのきれいなチャートとなっています。

ここ数日の日本株の下落に引きずられるようにアドウェイズも下げましたが、決算発表を受けてストップ高となり元の位置まで戻して終わっています。

出典 https://kabutan.jp/stock/chart?code=2489

そして今回の決算ですが、予想の範囲内の成長(とはいえ過去最高益)と来期の投資、そしてUNICORNの売上下落がありましたが、市場はいったんは好感側の反応を見せました。

ただ問題なのはこれから。
冒頭に記載しているように野村が例の問題で撤退したにも関わらず、それに代わりゴールドマンサックスが大きく空売りを伸ばしている状況です。

つまり奴らはこのまま上昇してしまうと損失を出すわけです。
いつものアドウェイズさんは例にもれず、これらの機関の膨大な空売りによりしめ殺しの様に毎日毎日株価下落、そしてアメリカ株下落などのトリガーで更に大幅下落・・・と下げ下げ基調にされてしまっていました。

さて、今回はどうなるのか?

私は昨今の下落前に1000株を更に売却し、現在の保有株は1000株となっています。
決算跨ぎに一抹の不安を感じていたこともありますが、何かのトリガーで空売り機関が大暴れする可能性を感じていたためです。

そして実際に決算直前には大暴落が起こっていました。

幸いに決算が良かったためにストップ高まで上がりましたが、一気に1000円まで突き抜けるかは私は疑問視しています。

まだ1000株保有しているので上がってくれれば凄く有難いのですが、下になることも頭に入れて枚数は増やさずに暫くキープの方向で行こうかなと考えています。

予想に反して1000円を大きく超えて行くなら利確。
そうなって欲しい。