【2021年3Q決算結果】マンダムの決算結果分析と今後の投資スタンス

マンダム
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マンダム(4917)

私の保有株であるルシードなどの男性化粧品ではおなじみのマンダムです。個人的には新型コロナの影響はあまりないかなーと思っていたのですが、大赤字を叩き出しており株価も下落気味です。男性化粧品ってそんなにブランドがないので頑張って欲しいモノです。

出典 マンダムホームページより

そんな中、先日2月2日に21年3Qの決算が発表されましたので、マンダムの決算の解説とそれに合わせた私の投資スタンスを記載したいと思います。

21年3月期 第3四半期決算

早速ですが、2月1日に発表された21年3月期第3四半期決算ですが、第三四半期累計売上高479.37億円(前年同期比-23.6%)、営業利益8.13億円(-85.9%)、経営利益12.88億円(-79.9)でした。


殆どの企業で業績が回復しつつあるので赤字予想の通期の損益-3.5億円から情報修正してくるかと思っていましたが、まさかの-6.5億円に下方修正してきました。個人的にはちょっとショッキングな感じです。決算説明資料に売上や利益の減少要因やリスク要素なども今回は一切ないので、説明する気力すらないのでしょうかw

売上については国内がメイン市場ですが同期比83.4%なので他の地域に増して凹んでいる傾向は前回の決算から変わらずです。

出典 マンダム決算資料より

同じくメインの男性化粧品も同期比79.8%、76.1%と前回決算より更に減少。出歩かなくなったら男性は女性より身だしなみを気にしなくなる傾向があるのでしょうか。

出典 マンダム決算資料より

利益についてはインドネシアが完全に足を引っ張っています。

出典 マンダム決算資料より

インドネシアの新型コロナ感染者数はまだ伸びているので、これでは暫く回復する見込みはなさそうです。これはマンダムにとっては厳しいです。

3か月業績の推移から見てみる

四半期決算の推移を見てみると、徐々に回復はして来ていますが前年同期比で売上が-21.3%、営業利益が-82億円となかなか厳しい状況が続いています。

出典 株探より

ただ傾向を見ると赤字額は若干縮小しているのでしょうか?少し季節要因があるようですので、これだけでは判断できません。

通期の売上・営業利益予想

今回の決算発表では通期の予想をー6.5億円に下方修正してきましたが、日本もまだ回復して行く状態ではない上にインドネシアもまだまだ新型コロナのピークを過ぎていないと言う事から、再下方修正も視野に入ってくるのではないでしょうか。

正直プラス材料が見えず、厳しいところです。2020年12月から新工場が稼働しているとはいえ、需要が無ければ正直直近は厳しいかも知れません。

株価予想

ここまで決算を見てきましたが、投資家のはしくれとして重要なのは株価になります。

チャートとしてはコロナで急下降してから戻って来ていません。ただ下値は7月31日に付けた1506円となっており、何度か跳ね返されていることから底は固いのではないかと思っています。今回の決算結果で下方修正を出しましたが四半期では回復しているとは言えなくもありませんし。

出典 株探より

今後はワクチン期待がありますので、どこかの時点で上昇して行くのは目に見えています。また下値は1500円あたりまでですのでインドネシアが回復するであろう今年の夏以降から2000円台あたりまでは回復すると予想します。

ただ化粧品ですので新型コロナ回復需要で急回復!とはいかない気がしますので、一旦売ってコロナバブルに乗り換えるのも手かなと思っています。