株の数字の見方
株を購入する際にどの株を購入したらよいのか、見極めるために私がよく見る項目についてSBI証券の画面をもとに解説していきます。投資手法によって見るポイントが違うかとは思いますが一つの参考としてとらえてください。
SBI証券の株詳細画面(例.日本たばこ産業)

SBI証券にログインした状態で株を選択したときの画面です。現在の株価、売買気配の確認は当たり前なので省きます。それ以外の項目として私は主に3点確認しています。
確認ポイント①:予想配当利回り
高配当株投資メインの場合は必須、そうでなくとも確認する項目です。一つ注意点としてはここに記載されている配当利回りはあくまで「現時点での予想」であるというです。新型コロナなどの影響により決算で最終的に配当ゼロになった、ということもあるため、あくまで参考の数字です。
確認ポイント②:信用データ
初心者の時には気にしていないかも知れませんが、信用売買についてのデータです。信用売買はざっくり説明すると実際に株を買うのではなく後で期日が来るまでに株を売ることを約束した上で株を買うことです。
本データから期日が来ると株を売らないといけない人がどのくらいいるのか、が分かります。つまり「株が上がっても売る人が多い=株価が上がりにくい」の図式が成り立ちます。成長株などの凄い勢いで伸びて行く株なら次々に買っていく人がいるのであまり問題ないかもしれません。
確認ポイント③:PTS株価
決算発表など株価に影響を与えるニュースリリースなどについては株取引時間外に発表されることが多くなっています。発表されたニュースリリースについて市場の反応がプラスなのかマイナスなのかを見るのにPTS株価を参考にします。ただし出来高が少ないため次の日の株価と真逆だったなんてこともあります。よってあくまで参考程度です。

通常画面で気になった株についてはもう少し内容を詳しく確認していきます。詳細画面に切り替えると財務指標、配当日などを見ることができます。
確認ポイント④:財務指標
ROE、ROA、配当性向の確認をします。
ROEとは「自己資本利益率」と言います。ようは自己資本でどれだけの利益に結び付いたのかになります。効率的な経営が出来ているかどうかで一般的には10%以上が良いと言われています。ROAは「総資産利益率」でROEの自己資本を総資産で置き換えたものになります。銀行からの借り入れなども含めての効率よく使えているかという指標です。
これらは業種によっても数値が異なるため同業種同士で比較して検討します。また自己資本が少ない場合と多い場合でROEの数値も変わってくるため注意が必要です。
配当性向は重要な数値で純利益から配当にどのくらい回しているのかという数値になります。この数値を見ることにより会社がどのくらい株主に還元する姿勢があるのか、還元する余力があるのかが分かります。
例えば例で挙げている日本たばこ産業に関しては配当性向が約90%となっており、純利益が上がらない限り配当の余力は少ないことが分かります。つまり減配(配当金を下げる)リスクが高まります。
確認ポイント⑤:配当日
配当権利付最終日がいつなのかを確認します。配当金を目的にしている場合はいつ持っていれば配当金をもらえるのか確認します。
