【2021年3Q決算結果】三菱ケミカルHDの決算結果分析と今後の投資スタンス

三菱ケミカル
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三菱ケミカルホールディングス(4188)

私の保有株である三菱ケミカルホールディングス(三菱ケミHD)です。新型コロナの影響を受けた自動車用途が落ち込んでいる影響をモロに受けています。

出典 三菱ケミカルHDホームページより

そんな中、先日2月3日に21年3Qの決算が発表されましたので、三菱ケミHDの決算の解説とそれに合わせた私の投資スタンスを記載したいと思います。

21年3月期 第3四半期決算

早速ですが、2月3日に発表された21年3月期第3四半期決算ですが、第三四半期累計売上高2兆3554.41億円(前年同期比-13.7%)、営業利益7.28億円(-99.5%)、経営利益-127.69億円(赤転)でした。

売上高の減少に比べて営業利益の落ち込み方が凄いです。赤字になっていないだけマシだとは思いますが、コロナの影響が無かった18年には2600億あったのが全て吹っ飛んでいます。ただしこれにはパーキンソン病の治療薬の遅れ845億円、工場閉鎖240億円の減損処理が入っており一過性であることに注意が必要です。

一応今回上方修正と言う事で通期の予想を40億から230億に修正しましたが、会社の規模からすると微増と言った感じでしょうか。

決算短信を見ていくと減損を除くと連結で1136.12億円となっています。機能商品は自動車部品の落ち込みであるため自動車次第ですが、ケミカル関連は少し心配です。原材料の下落などコロナによる一過性であればよいのですが。

出典 三菱ケミHD決算資料より(2020年)
出典 三菱ケミHD決算資料より(2019年)

パッと見てヒドイ数字が並んでいますが、減損処理のうち治療薬は来期に利益貢献してくれる可能性があるのと、微増ですが上方修正も行いましたのでまずまずの決算かなと思います。

3か月業績の推移から見てみる

四半期決算の推移を見てみると、前年同期比で売上が-5.8%、営業利益が-3.89%と回復してきているのではないでしょうか。

出典 株探より

配当もこのまま出してもらえれば利回りもそこそありますし、営業利益が回復する傾向が次の四半期でも見られるかどうか期待がもてます。

新型コロナの新規感染者数が減って各国の経済活動が動き始めれば、ケミカル系の需要が伸びて三菱ケミHDも伸びないかな。

通期の売上・営業利益予想

通期予想を上方修正していますが、先進国中心にコロナの新規感染者が減っていますので更なる景気回復、営業利益増加が見込めると思います。

あくまで推測ですが営業利益300億をオーバーしていくのではないでしょうか。

株価予想

ここまで決算を見てきましたが、投資家のはしくれとして重要なのは株価になります。

チャートとしてはコロナで急下降してからようやく回復して来ています。割と強めの形になっていますので、900円あたりまで一気に回復して行くと予想します。

出典 株探より

さらに今後はワクチン期待がありますし、遅れている治療薬が利益に貢献できれば一気に1000円を超えていくと予想します。ただもう少し時間が掛かりそうですが。

個人的には既に保有している株ですし、利回りもソコソコ高いのでキープし続けようと思っています。