ほんの少し前までは新型コロナの感染爆発により、日本全国自粛モードでこんな時に旅行に来るなんてとんでもない奴だ、というムードでした。
それに伴い空港、鉄道株は超絶な赤字決算。
JR西日本に至ってはたまらず大規模増資まで行う始末。
でしたが、国も医療関係者もここまで急激に感染者数が減少するとは思っていないほどの急減少が起こり、それに伴いJR株の株価についても復活し始めています。
旅行予約が10倍になったなどとの報道が出始めましたし、自粛とワクチンを我慢して享受したのだから、経済を回すためにもワクチンを打った人は積極的にお金を使っていくべきだと言うムードも出始めています。
一気に上昇して行く兆しを見せているJR4社(JR東日本、JR西日本、JR東海、JR九州)の株を分析したいと思います。
まだ株価は上昇の初動段階
チャートを見ると現時点でまだ前回の最高値を更新していない状態で、コロナ前まで回復してきている株も多い中では割安な水準となっています。
JR西日本は大規模増資の関係もあり大きく下がっていますが、そのほかの3社については少なくとも前回の最高値を超えていくと考えています。
理由としては前回と異なるムード(国民の雰囲気)です。
前回までは色々な感情や状況により、感染者が減少しても
「出歩くなんてけしからん!」
と言うムードが形成されていました。
経済活動もしていかないといけないと言うと、医療関係者も我慢しているのに、とか、子供も我慢しているのに、などの発言が多かったと思います。
それが今回はワクチン接種者が7割に達することや今まで1年以上我慢して来ていることもあり、ワクチンパスポートなど利用してコロナと共存の方向に報道も国民も流れている気がします。
何となくですが、こんな思いの人も多かったのでは?
オリンピックするために
何かごまかしているのではないか?
上級国民しかワクチン回って来てないのに
出歩くなんてズルい!
・オリンピックも盛り上がらなかったから、あったことも忘れた。
・ワクチンも(上級国民より遅れたが)2回接種できた。
と言う事で雰囲気に流されやすい国民性の日本人は、
「みんなが旅行に行きだしたから私も行こう」
となって来ると想定します。
上昇余地はどの程度あるのか
それでは上昇余地はどの程度あるのかを見て行きたいと思います。
他社ではコロナ前の株価を突き抜けて行った銘柄も多いですが、恐らくJRや航空株はまだまだ回復しないと思います。
各数字を見ると利益が出ていないため、PERはヒドイ数字です。
特にJR西日本は赤字ですので、回復するまでにはかなりの時間が掛かるのが分かります。
PBRに関しては1倍前後ですので、各社まだ割安水準であると言えるかと思います。
ただしこちらもJR西日本については大規模増資を行うなど悪化して行ってますので、ちょっと手が出しづらいかなと思っています。
次に上昇余地ですが、前回最高値と考えても各社まだまだ上昇余地があると思います。
特に遠出を考えている人が新幹線に乗ると考えれば、JR東海は一気に回復する可能性を秘めているのでおススメかも知れません。
逆にJR西日本もかなり長期的に考えると割安ではあるかなと思います。
今後回復して行くとすれば、ですが。
おすすめの買い方
今回もコロナ感染者数の急減であっという間に上昇して行ってしまい、
「あー、投資機会を逃してしまったー。あの時買っておけばよかった。」
こんな状態に陥ってしまいます。
人が損した感覚に陥るのは「儲けるチャンスを逃した時」。
実際には損してないのに買うか迷っていた株が上昇していた時にあの時買っていればなー、と思うのは誰しも経験があるのではないでしょうか。
儲けるチャンスだと思った時にすぐに購入する判断を下すためには、万が一損失したとしても許容できる範囲の購入金額である必要があります。
JR株について考えると単価が7,000円以上、JR東海では17,000円を超えています。
単元である100株購入した場合、1単元で60万以上、JR東海では170万以上になり、数千万クラスの投資資金を保有していても、なかなか許容できる範囲ではないため購入するのには勇気がいります。
そこでおすすめなのが1株単位ではどうでしょうか?
1株なら6,000円から、JR東海でも17,000円から購入が可能です。
もちろんもう少し許容範囲を広げることができる人は、10株、20株と増やしていくことも可能です。
そうして1株でも保有していれば、株が上昇した時に少しでも利益を得ているわけですから、精神的には楽になります。
もう少し許容して株数を多くしておけばよかったな、と思う事はあったとしても、その時の許容範囲が保有している株数だったのですから諦めもつくのかなと思います。
また予想に反して株価が下落していた場合ではどうでしょうか?
損失は誰でも嫌ですよね。
ただ許容範囲で購入しているので、精神的なダメージは少なくなるのではないでしょうか?
そして長期で考えて購入しているハズですので、その時点で何れ株価が上昇すると思えば追加投資すれば購入単価が下がるメリットが出て来ます。
塩漬けになるとしても100株で購入して大きな金額を拘束されることより、よっぽど負担は少なくなります。
1株単位で購入するデメリット
1株単位で購入するデメリットはもちろん利益が出た時の大きさが少なくなることです。
これは100株単位で購入したとしても、
「200株購入すればもっと利益が良かったのに!」
と思いますよね?
でも購入する余力が無かったのですから、あきらめる他ありません。
どこまでリスクを負うかは投資する人それぞれで異なりますから。
そして単元未満株はリアルタイムトレードではありません。
例えばネオモバイル証券では7時から10時30分までの注文は後場の始まり値での注文になる、と言った感じです。
このデメリットについてもデイトレードではなく長期保有前提であれば一喜一憂する必要はないのかなと思います。
リアルタイムで購入していても損していた可能性だってあるのですから。
唯一意見が分かれそうなのは、株主優待が貰えない、と言う事です。
「株主優待が絶対欲しい!」
そう思われた人は残念ですが100株単位で購入するしか方法はありません。
ただ個人的に思うのは、JRの株主優待はどれも割引券であるため使い勝手もそれほど良い訳ではありませんし、高額の移動、例えば新幹線での長距離移動などがないとそこまでメリットがありません。
そしてどうしても株主優待で割引券を使いたいのであれば、金券ショップで購入すれば良いのかなとも思います。
まとめ
JR株は今回もコロナ感染者数が急減すると一気に株価も上昇トレンドとなって行ってます。
そして今回は報道や国民の間でも自粛ムードから経済活動ムード(旅行に行って経済回すぞ!)に代わって来ていることが実感されつつあります。
「コロナが収まったら今まで抑圧されていた分も遊びまくってやるぞ。」
「早く実家に帰って元気な姿を見せたい。」
こんなことを思っているのはかなり多いのではないでしょうか?
同じ思いの人がコロナ終息とともに出掛け始めるので、海外旅行はまだ怖いなと思う人も多いかも知れませんが鉄道はいち早く回復して行くのではないかと思っています。
私と同じように鉄道株はもうすぐ回復して行くだろう、けど高すぎて手が出せないな、と思われている人は今回ご紹介した単元単位での購入方法もおすすめですので一度検討してみてください。