【2021年3Q決算結果】ラサ商事の決算結果分析と今後の投資スタンス

ラサ商事
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ラサ商事(3023)とはどんな銘柄?

私の保有株であるラサ商事ですが、もともとは割安な価格帯(約1000円程度)でありながら100株保有(1年以上保有)で優待の1000円クオカードが貰えると言う事で密かに人気の株でした。1%の利回りに相当するため100株株主がかなり多かったのですが、2020年3月末の実施を最後にクオカード廃止と言う改悪を行った事で一時は下落していました。

私もどうしようかなと思ったのですが、クオカード廃止でも利回り自体が比較的高く、コロナ影響もそれほど大きくなさそうなのでそのまま保有することを選択した銘柄です。

そんな中、先日1月29日に21年3Qの決算が発表されましたので、ラサ商事の決算の解説とそれに合わせた私の投資スタンスを記載したいと思います。

21年3月期 第3四半期決算の結果速報

早速ですが、1月29日に発表された21年3月期第3四半期決算ですが、第三四半期累計売上高183.5億円(前年同期比-9.0%)、営業利益11.22億円(前年同期比-8.3%)、経営利益12.41億円(前年同期比-10.5%)でした。

産機建機関連、プラント設備工事関連では稼げた反面、資源金属素材関連が赤字になるなど足を引っ張っています。環境設備はソコソコですかね。

出典 ラサ商事決算資料より

自動車関連が伸びないと赤字が解消されそうにないのですが、コロナと半導体不足の影響から車生産が減少しているので暫く資源金属素材関連は厳しいかなと思います。

プラント設備工事関連は大型工事が計画通り完工したとのことで大幅に増収となってますが、来季はそれが無くなるのが少し心配です。その辺りのこれからの状況が決算に書かれていれば安心なのですが。。

3か月業績の推移

四半期決算の推移を見てみると、対前年同期比で売上高+7.3%、営業利益+11.5%とこの四半期は順調ではあったものの、7-9月期は前年を大きく下回っていた事も考えるとバラつきの範囲内なのかなと思います。

出典 株探より

01-03月期で稼ぐ傾向があるため第四四半期の決算の振れ方次第で通期利益が大きく変わりそうです。とは言え、コロナ禍の中でも安定しているのでソコソコの決算には収まりそうな気がしています。

通期の売上・営業利益予想

決算資料を見ても特別視する項目もないのですが、会社予想の経常利益18.3億円は超えて20億に上振れするのではないかと思っています。進捗率が昨年を上回っているので順調なら。

一つ懸念点としては自動車各社が半導体不足で減産を進めていることです。減産が進めば当然そこに納入しているメーカは打撃を喰らいますので、そうなれば利益がしぼむリスクは持っていると思います。

株価予想

ここまで決算を見てきましたが、投資家のはしくれとして重要なのは株価になります。昨年1月24日に高値1051円を付けましたが、その後のコロナショック後は900円あたりに収束しているようです。

過去も大体この程度の決算であれば900円前後をふらふらしているので、今後も同程度のレンジをさまようと思っています。

出典 株探より

昨年のクオカード廃止で撤退した人も多いと思いますが、利回りが4%を超えていて、且つ、安定している株ではあるので、しばらくそのまま保有かなと思っています。ただこのくらいの利回りなら大値下がりしている手商社に乗り換えるのも魅力的だなぁと欲をかいて見たり。

決算シーズンは悩みが尽きませんね。。。