コムシード 第三者割り当てによる新株発行

コムシード
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決算を控えた21年1月12日付で第三者割り当てが発表されました。その中でしれっと直近の業績と今後の予定が書いて有りましたので分析したいと思います。(決算はやる意味あるのだろうか・・・?)

ワンパンマンの利益貢献度を分析

今回の増資自体はビバモンの巨額損失で開発費の資金繰りに苦しくなったコムシードを親会社が助けた形になりますので、親会社がまだ見放していないと言う意味ではプラスかなと捉えています。

ただし21 年第三四半期累計の売り上げは前年同期比で16%増収の1,032百万円と言う事が分かりました。つまり第二四半期累計の売上額を引くと第三四半期(10-12月)の売上げは361百万円となりますので、販管費や開発費しだいですが営業利益は20百万円程度しかなく、ビバモンで背負った損失133百万円は全くカバー出来ていないことになります。

と言う事で、期待していたワンパンマンでは売上げがそれ程伸びておらず、利益貢献度合いは低かった、となりそうです。

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ソーシャルカジノの事業

今回の資料では今後ソーシャルカジノ関連のアプリ事業を収益の柱として開発費用に充てると言う事が書かれています。というか内容を見ると今回の増資分は全てソーシャルカジノ関連に費用を集中する、つまりソーシャルカジノ一本に絞って開発していきそうなイメージです。

でもソーシャルカジノって何???と個人的に思いまして少し調べてみました。

要はスロットやビンゴなどギャンブルゲームを実際のカジノのようなホールにして、ネット上でみんなで競って遊ぶ(ただし金品のやり取りは発生しない、景品はOK?)と言った感じでしょうか。金品交換できるオンラインカジノではないってところが肝ですね。

ではグリパチと何が違うの???
という所ですが、現実にあるスロット/パチスロではなくオリジナルであることと、スロット/パチスロ以外のビンゴなども置けるということになるのかなと個人的には解釈しました。まぁ版権がいらない分、コムシードの取り分は大きくなりますが現実で遊んでいないユーザーにとっては取っつきにくいのはデメリットなのかな?

ソーシャルカジノという分野自体は海外、特にアジア地区では伸びているようです。カジノが一般的に認知されている地域では気軽に楽しめるアプリとして人気なのでしょうか。

ここからは個人的な主観ですが、こういったものが日本で流行るかと言えば、なかなか厳しいのではないかと思います。

というのもスロット/パチンコが国民からは嫌われ者のイメージがついてしまっており、リアルカジノ自体もメディアが一斉にギャンブル依存症と関連付けて悪者扱いをしています。そしてギャンブルは絶対悪として毛嫌いしている人が大多数をしめますのでその時点で通常のアプリよりハードルが高くなります。さらにカジノに行ったことのある人も限られているのでリアルで経験した人の流入も見込めません。さらにさらに。弱小コムシードなので広告費もかけられません。などなど、儲ける絵が見えませんが、そこは数々の流行りのゲームを世に送り出した副社長がなんとかするのかな。

今後のスタンス

さて年初に2021年のコムシードの株価予想をしましたが早速イメージと異なる発表が出てしまいました。そして次の決算で上がる材料の発表についても期待薄。

とはいえ今の株価で撤退するのも最安値付近で微妙。ホントに困りました。
とりあえず決算は波風経たず過ぎていきそうですので、ソーシャルカジノの概要の詳細発表が第三四半期の決算で行われることに期待します。

ワンパンマンの次のIPやアイドルアプリ第二弾に期待していたのに。。。