【2021年3Q決算結果】アカツキの決算結果分析と今後の投資スタンス

アカツキ
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アカツキ(3932)

私の保有株であるドラゴンボール ドッカンバトルが収益の柱であるアカツキ。(私はよく知りませんが)大人気というハニーワークスなるアプリをリリースして期待が集まりました。結果はダウンロード数はかなり多そうではあるものの収益にはつながっていなさそうでした。

出典 アカツキホームページより

そんな中、先日1月29日に21年3Qの決算が発表されましたので、アカツキの決算の解説とそれに合わせた私の投資スタンスを記載したいと思います。

21年3月期 第3四半期決算

早速ですが、1月29日に発表された21年3月期第3四半期決算ですが、第三四半期累計売上高236.78億円(前年同期比+0.8%)、営業利益93.09億円(前年同期比+14.2%)、経営利益93.18億円(前年同期比+15.7%)でした。

今期も「ドラゴンボール ドッカンバトル」と「ロマンシングサガ」が絶好調!ドラゴンボールに関してはフランスでもランキング1位を取ったと言う事、海外を中心に伸びているようです。ロマンシングサガもまだまだピークアウトしていない様子。

出典 バンダイナムコ ホームページより

とは言え、次の収益の柱になると期待されていたワンピースとハニーワークスが期待外れであったことから、次のIPが正念場となりそうな予感がしています。
ダンガンロンパ制作陣と組んだトラブルナインでは少し弱いので、その次に期待。

出典 アカツキHPより

また去年の社長交代からアプリ・ゲーム開発を主体とする会社として成長するんだと言う姿勢と株主にも還元していこうと言う姿勢が少し見え始めて来ている所はプラスです。今回の決算資料(下記参照)でも前社長の無駄事業を「選択と集中」と題して排除して行こうとしています。

出典 アカツキ決算資料より

前社長は株主を軽視して自分の才能に酔いしれている感じで、アプリで稼いだ会社のお金を使って自分の趣味に投資していました。将来的な会社の利益のためであればいいのですがそうではなく、更には協力関係であるはずの株主に対して敵対的な発言などもあり反発を招いていました。

こういったところから株価は低迷、更にはドッカンバトル、ロマンシングサガ以降のアプリは全く育たず、無駄事業に費用を費やしていくところから更に株価が低迷のスパイラル状態。
そこに現社長がメスを入れたのですから一つの大きな転換点になったと言えるのではないでしょうか。

ZOZOも前社長が変わってから雰囲気も変わり始めたので同じような感じになって欲しいなと思っています。心配事項としてはZOZOの前澤さんとは違い、前社長は株式を大量に安値で売り払ったりして引き続き株主の足を引っ張ろうとしているところです。粘着質なんですかね、ホント辞めて欲しい。

3か月業績の推移から見てみる

四半期決算の推移を見てみると、クリスマスや年末年始を挟んだものの売上、営業利益が伸びていません。これは前のQでイベントを打っていた影響が大きいと思いますので、結局はイベントの打ち方次第でどうにでもなると言った感じでしょうか。

それまでの四半期データでも例えば19.01-03の次の四半期は売上高、営業利益が大きく減少、20.01-03の次の四半期も売上高、営業利益は大きく落ち込んでいます。つまり大きなイベントの次の四半期が下がるのは仕方がないことなので今回の四半期20.10-12もある程度仕方ないことと思った方が良いです。

出典 株探より

売上は下がりましたが利益的には昨年より+11.6%なので営業利益率を稼げる会社になったと言う事なのでしょうか?それが前社長の無駄事業撤退効果だとすると次の四半期の営業利益率に注目です。

通期の売上・営業利益予想

とにもかくにも暫くはドッカンバトル、ロマンティンサガ次第で売上、営業利益が変わることはしばらく変わらない状況です。そしてドッカンバトルは海外中心に伸びており売り上げ減少を防いでいる事、ロマンティンサガは国内中心に底堅そうです。

ということで暫くはこのあたりの水準をキープすると思います。期待としては新規アプリが早期にリリースされて爆発的に伸びる、事でしょうが、恐らくないかなw

決算資料に何か特別な事がないか期待しましたが3~5年後を見据えてとありますので、特に売上、営業利益にインパクトあることは無かったです。市場変化を見据えてと言う事の意味するところが何か、と考えましたが、ゲームが家庭用ゲーム機からスマホに市場が移行したようなインパクトも思いつかないですしね。

株価予想

ここまで決算を見てきましたが、投資家のはしくれとして重要なのは株価になります。ドッカンバトルがピークアウトしていないことと、期待のハニーワークスアプリがこけたこと、新規アプリのリリースもなさそうなこと、さらには前社長が4200円の安値で株式を売りさばくことから暫く株価は同価格帯を行ったり来たりかなと思っています。

ただ1点の光明としては、株主を馬鹿にしたような前社長が変わったことから配当を引き上げてくれると株価が爆発的に上がりそうなこと。もともとが爆益企業なのでこんな株価であるはずがないと思っています。

この株を買う事は個人的にはおすすめはしません。
利益面だけでいえば爆益でこんな株価ではないのですが、ドッカンバトルも5年経っておりいつピークアウトしてもおかしくない事、ロマンティンサガも国内で稼いでいますのでピークアウトすると早いかも知れないからです。

光明としての社長交代ですがこれはギャンブル要素が強い上に前社長の影響力もまだまだ残っているので、やっぱり私はソコソコの株価まで上がったらきれいさっぱり売り払おうかなと思っています。