
アカツキ(3932)
私の保有株であるドラゴンボール ドッカンバトルが収益の柱であるアカツキ。
(私はよく知りませんが)大人気というハニーワークスなる大型アプリが不発以降、大きなアプリ配信はしていません。

そんな中、先日4月28日に21年本決算が発表されましたので、アカツキの決算の解説とそれに合わせた私の投資スタンスを記載したいと思います。
21年3月期 本決算
早速ですが、4月28日に発表された21年3月期本決算ですが、累計売上高310.96億円(前年同期比-3.0%)、営業利益112.94億円(前年同期比+2.2%)、経営利益111.52億円(前年同期比+3.5%)でした。
今期も「ドラゴンボール ドッカンバトル」と「ロマンシングサガ」が絶好調!海外を中心に伸びているようで、ロマンシングサガもまだまだピークアウトしていない様子は変わらずです。

さらにUNI’S ON AIRも粘り強く中ヒットを続けており、売上は横ばいが続く見込みです。
とは言え、次の収益の柱になると期待されていたワンピースとハニーワークスが期待外れで、次の
ダンガンロンパ制作陣と組んだトラブルナインでは少し弱いので、さらに次!
と思っていましたが、今回の決算資料を見ると「新規開発ライン1」というのを見て少しがっかり。
「3D技術など次世代の表現技術を~」と書いているので、どうやらこれはトライブナインのことの様です。
IPホルダーとの連携で新規開発ライン2-3程度とは書かれていますが、この書き方からするとあんまり期待はできないのかな?

ただ去年の社長交代からアプリ・ゲーム開発を主体とする会社として成長するんだと言う姿勢と株主にも還元していこうと言う姿勢が少し見え始めて来ている所はプラスです。
今回の決算でも配当予想の修正と自己株式取得を発表しました!
安定配当として配当率3%(年率)で中間、期末で50%ずつとのこと。
今まで営業利益は出していたのに株主に還元しなかったために株価が低迷していましたので、現在売上は横ばいではあるものの、株主にとってはプラスと言う事で株価上昇に期待が出来ます。
さらに自社株買いです。
取得枚数は少ないモノのこういったものは還元する姿勢を見せることが大事だと思います。

3か月業績の推移から見てみる
四半期決算の推移を見てみると、売上は伸びたものの、営業利益が伸びていません。。
イベントで大きく上下するとはいえ、ここ最近2年間で一番営業利益が取れていない。
これは厳しいか!?

経常利益に関しては無駄事業をたたんだ一時的な費用と考えればまだ大丈夫だとは思えるのですが、四半期ベースで下がり続けてしまうと厳しいですね。
通期の売上・営業利益予想
とにもかくにも暫くはドッカンバトル、ロマンティンサガ次第で売上、営業利益が変わることはしばらく変わらない状況です。そしてドッカンバトルは海外中心に伸びており売り上げ減少を防いでいる事、ロマンティンサガは国内中心に底堅そうです。
とはいえ、懸念材料としては新型コロナの中で外出自粛で売上に貢献していたところが、ワクチンの効果で外出が増えてゲーム需要自体が下がってしまう事です。
巣ごもり需要、特に海外で売上を補填していた形のアカツキにとっては海外でワクチンの効果が出始め、更に日本もワクチン効果が・・・、と転げ落ちて行く予感がしてしまいます。
株価予想
ここまで決算を見てきましたが、投資家のはしくれとして重要なのは株価になります。
ドッカンバトルとロマンシングサガがピークアウトしていないこと、増配、自社株買いを発表したことから5000円近くまで株価は上昇して行くのではないかと予想します。
ただし、巣籠特需がソロソロ終わりに向かっていること、期待のハニーワークスアプリがこけたこと、新規アプリのリリースも現在期待できなさそうなことから、その先は期待薄かなと思います。
注意点としてはゲーム株は一発逆転があること。
人気IPを引っ張って来たり、トライブナインがまさかの大ヒットをすると株価は飛んでいくのではないかとも思います。
個人的にはそこまで思い入れもないですし、ゲームのヒット狙いに走ると投資ではなく投機になるので5000円を超えたところでサヨウナラかなと思ってはいます。